占いってなに? 今さら聞けない「占い」の本質について知っておきたいことについてわかりやすくまとめました。プロの占い師になりたい方、占ってもらう側も含めて私達が占いに求めるものはなに? 占いは未来予測だけではない、自己愛のキッカケを与えられる道具ではないでしょうか。
「占い」って何だと思いますか?
目次
占い師の役割とはなにでしょう?
タブー?
未来を予測・予知・予言するもの?
「未来・過去はこうだったのだから、こうしなさい」と指示するもの?
確かにそういったスタイルの占い師の方もいらっしゃるかもしれません
ですが、それは占いの本質ではないと思います。
予知とは「個人的な予測」を強く主張したものなので、確率・可能性の提示である以上、推測・憶測または統計データからの計算に過ぎません。
自作自演・出来レースでもない限り、すべては「〜と思う」というレベルの仮説。
ですから「ギャンブル結果」とか「天災の起こるタイミング」とか、正確には当たらないでしょう?
それは占いの本分ではないからです。
※「投資」については、金融占星術(ファイナンシャル・アストロロジー)という分野があります。
加えて「他人の行動やあり方を指示する」のも占いの本分ではありません。
それは宗教であって、混同すると占い=プチカルトになってしまいます。これもありがちですね、恐怖や不安を煽り…といった風な
では、占いって何の為にあるのでしょう?
占いの本分・当たるとは?
ここでのキーワード・・・「解決」「 発見」 「本音」 「エウレカ」
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という占いの本質です。
何故、占いは当たったり当たらなかったりするのでしょう?
その鍵は「当たる」というのが「何に対してなのか」によって変わる為です。
当たる=「思い当たる」と言葉を置き換えてみてください。
カウンセリングと占いの決定的な違いは以下の点です。
カウンセリング=クライアント自身から提示された材料をふまえて話をする
占い=クライアントと全く無関係な視点から話をはじめる
例えばタロットカードのような「偶然性」を用いる占いは、シャッフルして出たカードの絵柄・位置・意味合いをクライアントに見せます。
あくまで偶然なので、クライアントの意図は無視した結果です。
しかし、関係があるかもしれないという前提でカードの意味と時間軸を照らし合わせると…
不思議と「思い当たることがある」のです。
それは、とうに昔に忘れた「抑圧感情のキッカケ」であったり
複合感情・隠された本音などを浮き彫りにします。
何故「今」がこうなったのか?
占いは過去・未来ではなく現在を知る為に使うもの
ここでのキーワード・・・「抑圧感情」「複合感情」「コンプレックス」
占いに来る人というのは「現在の自分」に不安・不満・葛藤を抱えて悩んでいます。
現在が不安定だからこそ、過去や未来を気にしているわけです。
占いとは「今が何故、今となったのか」を納得・肯定する為に使う道具なのです。
不安・不満・葛藤の原因が思い当たらない為に悩む人が「そういえば・そうだったかも・・・」を得るきっかけを作るもの。
心の内のサーチライトがグルグル迷う中…その角度を思いもよらぬ方向へグイ!っと曲げて「まさか、そんなところに!?」と気付きを与えられる唯一の道具。
それは「あくまで偶然である」という切り口だからこそ炙り出せるんです。
一方、カウンセリングはあくまで本人のサーチライトを尊重するスタイルなので、複雑に埋もれた「隠された」原因を表面化するのは難しい…
しかし、占いはクライアントの意図も占い師の意図も無視した「偶然」という答えを提示するので「流石に関係ないだろう」と見過ごしている事に強くスポットを当てられる。それこそが占いの最大の強みなのです。
現実=自分自身
「現実=本人の心の様相そのもの」だという見方が前提です。
(ここは固有振動数の話になるので、詳しくは別の記事に譲ります)
現実に不安・不満を抱く原因は全て「自己愛の抑圧」が根底にありますので、まずは「我慢している本音・押し殺されたままの感情・見ないフリをしている自分の側面」と対峙する必要があります。
しかし、何重にも隠された自己愛はおいそれと掘り起こせません。
本人も埋めた場所を忘れてしまっている「無意識に封印している」為です。
ここで「不確かな証言内容」を元にプロファイリングして、失せ物を探すのも一手ですが、なかなか難しいものがありますよね。
要素や情報を整理するだけで見つかるレベルなら、自分で見つけられる場合が殆どですし、クライアントの証言が「本当ではない」可能性も高いためです。
しかし、占いは一方的にキーワードを突きつけるのみなので、「自分を騙す、セルフ詐欺」が作用しません。
強く抑圧されすぎて原因を忘れきっている…その状態を逆手にとって、無意識に避けていた方向へと目を向けさせることが出来るから、気づいた時には「思い当たっている」という、セルフ詐欺師の騙し打ちが可能なのです。
すべては自己愛へと帰結する
ここでのキーワード・・・「心」 「開放」 「トラウマ」 「本音」
人が幸せを得るために心を寄せるべきは「今」です。
今を肯定するには、抑圧感情と向き合う為に過去へ思いを馳せなくてはならない。
凍結された気持ちを開放し、認識を更新する必要があるからです。
しかし、自ら封印したパンドラの箱を開けるのは勇気がいりますし、基本的には「私にパンドラの箱など、あるわけがない!」と否定してしまいます。
否定してきた先にクライアントの現在があるのを認めない、だから占いという「狂言回し・トリック・スター」が活躍するのです。
言い方は悪くなりますが「そんなものは関係ない」とタカをくくって油断しているからこそ
ハッと気づいた時にはパンドラの箱を見つけてしまっている(見つけることが出来る)というお膳立てが可能なんです。
逆引き辞書のようにキーワードだけを注視して、あみだくじを反対になぞっていくと…指先はいつの間にか「最初の原因」へとたどり着いている。
それは無作為なキーワードを提示出来る、占いの性質あればこそなんですね。
本当に本当に関係ないカードが出てしまったら?
占いは「外れる」ことになります。しかし不思議とそうならないんですね
これも固有振動数の共鳴の成せる技でしょう。
それが占いの面白いところです。
占いが「外れる・外す」のはどんな時?
ここでのキーワード・・・「占うとは?」
「知る」というのは、良し悪しです。
知ったからといって幸せになれるわけではない。
まだ知りたくない、心の準備ができていない人にとって、真実とは時に苦痛なだけですから。
占いがどれだけ重要なキーワードを提示しても、その先にある「隠された自分」と対峙できる勇気がなければ「思い当たらないフリ」をしてしまいます。
何も思い当たることがない=外れということ。
もしくは、占い師自身が占いの本分を忘れ、自分に都合のいいように拡大解釈したストーリーをクライアントに押しつけたり「絶対こう!!」と言い切って支配・コントロールしようというとすると、自己愛を受け入れるお膳立てになりませんので「外れる」可能性が高くなります。
万が一まぐれ当たりしたとしても…本来「自分の手・スピード・タイミングで掘り起こすべきだったこと」を横取りしてしまう事になるので、突如真実を暴かれ拒絶反応を起こしたクライアントが、さらに厳重に抑圧感情を封印してしまうケースもあります。
それでは本末転倒ですね。
占い結果がどうなのかは、あくまでクライアント自身が決めることなので、占い師はあくまで「舞台材料を出すだけの黒子」でいい、それ以上踏み込むとやり過ぎだと思います。
黒子はあくまで黒子。出しゃばって、演出家や仕切り屋を気取るのは分不相応な行為になります。
この部分を勘違いしている方が、占い師の方&クライアント双方とても多いと思います。だから必要以上に、占いを過信する、占いに依存といったトラブルを起こすのではないでしょうか?
まとめ
「占い」とは、自己愛を見失った人へその原因を探り当てる為のキッカケを与えられる道具。
それ以上でもそれ以下でもないのです。
星庵