タロット星庵

挫折しない! タロット占いを独学で習得したい人におすすめの勉強方法 タロット入門1

タロットは独学で習得することが可能?

タロット占いを挫折せず独学で習得したい人におすすめの勉強法を紹介する前に、まずタロットは独学で習得できるの? と思う方へ「タロットは独学で習得できます」とお答えします。

「タロットの意味が覚えられない」

「リーディングが上達しない」

「結局タロットカードを買ったけど、引き出しの中しまったまま」

今までこのような話や相談、質問を何度となくたずねられたのですが、先ほども述べたとおりタロットは独学で習得できます。
私の周りにも、占いスクールに通ったり特定の師(先生)に学ぶことなく、独学でプロの占い師になった人が何人もいます。

実際、個人レッスンで一時間一万円の授業を受けた人は「パスワークも知らない人で時間とお金の無駄だった」と嘆いていました。私も名前を存じ上げている占い師の方だったので、びっくりしたのを覚えています。レッスンを受けるつもりなら、先生(あるいはスクール)選びは慎重に。ある程度、独学で勉強して「解釈の仕方のアドバイス」を指導してもらうというくらいの気持ちがいいのかもしれないな・・・と思ったエピソードです。

話はそれましたが、独学といっても、「すべて一人でできるようになった!」というのは少し違います。タロットに限らず「学ぶ」ということは先人の知恵を吸収し、実践による経験によって身につけていくことだからです。

これまで読んできた数々の本の著者が先生だったでしょうし、プロの占い師さんに占ってもらったことで得た「タロットリーディング解釈の仕方」もそうでしょうし、実践による経験を授けてくれたという意味では相談者の方々ひとりひとりも先生といえるでしょう。

次から次へとタロット関連の書籍も発売され、タロット占いをする度に学びがあります。独学に終わりはないんですよね。

タロットを習得するための独学の流れ

タロットに限らず独学に大切なのは
「なんだか楽しい!」
「どうして!? 不思議だな!」
「ふむふむ、なるほど!」
「おもしろい!」
といった気持ちです。

この好奇心のモチベーションを維持し、スムーズに独学でタロット占いを習得できるように、次の流れで学ぶことをおすすめします。私がタロット占いに興味をもった方々にアドバイスしてきたことをまとめました。

タロットを知るために適したデッキを手に取る

タロット占いの独学の流れとして、簡単な順序としては

1.タロットの絵柄を眺め、なにが描かれているか見つけ、自分なりの解釈を見出す

2.タロットスプレッドを眺め、全体の流れを読みとる

3.タロットの歴史や背景、数秘術、西洋占星術の概要を学び、象徴と関連付けて意味の引き出しを増やす

4.数秘術、西洋占星術に加え、西洋の歴史や文化、神話、心理学、哲学など興味のある分野に触れさらに意味の引き出しをに増やしていく

もちろんこの順序だけが正解というわけではありませんが、タロットを独学で習得する近道だと思います。もちろんモチベーションが維持できるなら興味の赴くまま学びたいままでOKです。

たとえば心理学、あるいは哲学が入口になる人もいるかと思いますし、西洋の歴史に興味がある人ならそこが入り口にもなります。

また手元に教科書があった方が学びやすいという人は、タロット入門書を一読してから実際のタロットに触れていく方が適している場合もあるでしょう。

私が本格的にタロットを勉強するのに最初に買った本はタロット教科書 (第1巻) (魔女の家books)でした。カードの解釈が的確にあらわされていて、小アルカナもすんなり理解できた良書です。初心者でも段階的に自然に学びやすいように工夫されおり、記録フォームの書き方なども参考になります。

ただ1996年出版なので、今から最初に手に取るタロット本を一冊といわれればラーニング・ザ・タロット―タロット・マスターになるための18のレッスンを迷わずおすすめします。初心者からステップアップした後にも使える良書です。

この二つは、のちのちの挫折を防止するために、そしてタロット占いにおいて肝心なリーディングの幅を広げるために、必ず避けては通れないタロット独学の道だといえます。

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独学タロットが挫折する理由

なぜ上記の流れで学ぶことをすすめるのかというと、私が「タロット占いを独習したい!」という人の話を聞いていると、タロットを独学で習得することに挫折する理由はたいてい以下に集約されているからです。

第1位 美しい好みの絵柄で選んでしまった

美しい絵に魅かれて作家独自のアレンジが加わったタロットデッキを手にした

第2位 意味が覚えられなかった

カードに示された象徴と意味の紐付けができなかった

第3位 リーディングの筋が通らない

意味は暗記したがスプレッド展開するといろんな意味のカードが出てリーディングの筋が通らない

第4位 何が正解なのかわからなくなった

複数の本や複数のネットの師に学んだ結果、教えや解釈、カードの意味、はたまたスプレッドの仕方一つをとっても違いがありどれが本当かわからない

第5位 なんとなくこわくなった

当たることにより、未来が確定してしまうような不安などを感じた

いかがですか?

「タロットを手に取ったけれど今は引き出しの中」になっている方には、いくつか当てはまる方が多いです。

第5位のなんとなくこわくなったという、未来が確定してしまうような気持ちがするのもわかるのですが、未来は占いが作り上げるのではなく、あなたが人生の中で大小にかかわらず絶えず選択している先に作られるものですから、何もタロット占いの的中率をこわがることはありません。

占いの「占」という文字は、本来「自分の思い通りにする」という意味です。
あくまで占いはそのためのツールであり、あなたの選択と行動で未来は変わるということを忘れないでください。

第1位のアレンジの加わったタロットデッキを迎えた。
これがタロットを独学で習得しようとする本当に多くの人が通る最初の難関で挫折の原因です。

ですからデッキ選定は本当に重要です。

アレンジの加わったタロットを迎えてしまうと、カードに描かれた象徴の読み取りにくさや癖の強さから、教本に書かれた意味を丸暗記せざるを得ず、「第2位」のタロットの意味が覚えられなかったに繋がりやすいのです。

そしてカードの意味丸暗記は「第3位」意味は暗記したがスプレッド展開するといろんな意味のカードが出てリーディングの筋が通らないに繋がるというわけです。

「第4位」みんな色々言うからどれが本当かわからないも、丸暗記に少し似ています。
自身の解釈ではなく他者の解釈を咀嚼せず、そのまま飲み込もうとしたために起こります。

そのため、先に提案したとおり、

 

その上で「他者の解釈や知識を取り入れる」という流れが、タロット占いを独学で習得したい方の挫折を防ぐのです。

タロットを独学で習得したい人へ最初に手にして欲しいタロットデッキ

タロットを大きく分類すると三つに分けられます。

・14世紀から18世紀ごろにヨーロッパで流行した古典タロットの「マルセイユ版」に準じたもの。
・18世紀終盤から19世紀にかけてのオカルトブームで成熟した「ライダー版」(ウェイト版とも言います)に準じたもの。
・全くの独自解釈で作成されたもの。

なぜマルセイユ版タロットを最初のタロットデッキにおすすめしないかというと、小アルカナが数札(一枚一枚に絵が無く数字のみ)ですので、マルセイユ版タロットを扱うなら数秘術の理解が必須となるからです。

そのため、まず78枚のタロット全てに絵が描かれているライダー・ウェイト版の、絵を全くいじっていないタイプのデッキをおすすめします。

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特にこだわりや理由がなければこのタロットを!と強くすすめめたいのはこちら。

 

 

定番ライダーウェイトタロットと絵の構図は同じながら、優しいパステル調で描かれており、一般的にこわいと言われる死神、悪魔、塔といったタロットカードが出た時のショック度も少しはやわらぐかと思います。

 

また、タロット占いをしてゆくと、やがてシャッフル等の段階でカードの紙質の重要さに気が付くことになるかと思います。
このタロットカードを出版しているU.S. GAMES社のカード商品は、紙の厚みや滑り、耐久性、どれをとっても申し分がありません。

 

同じ絵柄ではポケットサイズが価格としては最安値なのですが、タロットカードの大きさは視覚情報に直結し、カード解釈に影響しますので、まずは標準サイズ(12cm×7cm)を手に取ってください。
これもタロット占いを独習で習得するのに挫折の原因になりますからぜひご注意ください。

 

ライダー・ウェイト版のタロット一覧はこちら

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タロットが届いて独学の準備が整ったら

手元に新しいタロットを迎えたら「まずはひと晩枕元に置いて寝る」というタロティストさんが多いですね。

またセージなどでタロットカード一枚一枚浄化するという方もいらっしゃいますが、私は気が向いたときだけしています。

これは、必ずそうしなければならないというのではなく、タロットカードとの親密さを高めるための儀式だと個人的には理解しています。

 

なかには「そうしなければならない」とおっしゃる先生もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでそれはその先生のルールであり、解釈です。
その人が、その人の中で、そう強く思うことによって、タロットを信じる力を強めているんですね。

 

カードの意味もまた然りですが、大切なのは他人の解釈ではなく、あなた自身の解釈です。

 

ですから、儀式などにこだわらず届いた当日に封を切って、早々とカードの絵を眺めるのもOKです。

 

以上、色々と述べてきましたが、これもまた私の解釈でしかありません。
大切なのは、あなたが楽しいと思えるように、自由にタロットと親密性を築くことです。

まとめ

タロットは自己理解や現状理解を助ける優秀なツールです。

人に話を聞いてもらっている内に、自然と頭の中が整理されてきて、自分の感情や考えが見えてくることってありませんか? タロットを活用できるようになると、自分のすぐ手元でその効果を得られるようになります。

せっかくタロット占いに興味を持ったのなら、ぜひ独学で習得してみましょう。

次回、挫折しない! タロット占いを独学で習得したい人におすすめの勉強方法 タロット入門2では、自分なりの解釈を自分で見つけること方法について具体的にわかりやすく説明していきます。

タロット占いを挫折せず独学で習得したい人におすすめの勉強方法を紹介。スムーズに最短でタロットを習得できるように挫折しやすいポイントを押さえながら、タロットを独学で習得するための勉強方法を順序を追ってわかりやすく説明していきます。

星庵