独学でタロット占いを勉強したいけど、どの本がいいのか分からない…そんな初心者さんのためにレベル別におすすめタロット占い本を内容を含め、メリットとデメリットも交え詳しくご紹介します。今回はまったく初めての初心者さんに親切な解説本編です。
タロット占いを独学で習得する時に、最初に手に取るタロットカードと本はとても大切です。というのも、自分のレベルに合ったタロットカードや本を選ばないと、入口で挫折する可能性がぐっと高まるからです。
その詳しい理由はこちら
まず初心者さんが最初に手に取りたい本はこの三冊の内のどれかをおすすめします。
初心者さんに親切なおすすめ本
目次
いちばんやさしいタロットの教科書
Amazonで販売されているタロット占い本の中でも評価数が多いいちばんやさしいタロットの教科書。
次に紹介するいちばんやさしいタロット・リーディングの教科書と混同しがちですが、この
いちばんやさしいタロットの教科書は、タロット占いの全体像をまずは把握したい初心者に親切な解説本であなたにピッタリな解説本となることと思います。
まずタロットカードを初めて手にしてからの扱い方からシャッフルの仕方など、初心者さんには親切な解説からはじまるので、始めてタロットに触れる人にはとても親切な本だと思います。
また開いた時にオールカラーで、イラストなども大きく載っており大変見やすいので気軽に開いて読もうという気になれます。
タロットカード一枚一枚の説明が正位置・逆位置とも分かりやすく書かれており言葉が柔らかく優しい感じを受けると思います。読んでいる内にカードの意味を難しく捉えなくてもいい、タロットはカードの意味を暗記するのではなくて、カードの持つイメージを膨らませて定着させる事が大切なことを知る事ができるでしょう。
ただし、巻末のスプレッドの解説でオリジナルの多い紹介となっており、(ヘキサグラムやケルト十字など基本的な定番スプレッドは載っていません)また、サンプルリーディングも載っていません。
また、上下が判別しやすいようにカードに印をつけてもOKだとか、そういった部分は少しどうかな? とは思いますが…
もちろん、タロットの全体像が分かっており「今はカードのリーディング自体を学びたい」という場合は、次の「いちばんやさしいタロット・リーディングの教科書」の方が役立つでしょう。
しかし、もしあなたがタロットに関して全く分からない状態であれば、このいちばんやさしいタロットの教科書ををまずはチェックしておきましょう。
いちばんやさしいタロット・リーディングの教科書
タロット占いを独学で勉強していく中で、やっかいで苦戦しやすいことの1つが、「逆位置」の捉え方です。
タロット占い逆位置の解釈問題についてはこちら
その「逆位置」の意味や解釈を、理解しやすく説明してくれているのがいちばんやさしいタロット・リーディングの教科書特徴です。「正位置の逆の意味/正位置の意味が弱まった意味」と「正位置の持つ性質の悪い面が出てくる」という2つの解釈を掲載されています。
総ページ数287フルカラー。一枚のカードにつき大アルカナは見開きで2ページ、小アルカナは1ページの解説がありとても見やすく、欲しい情報のエッセンスを凝縮して提示されています。
「質問別ワンオラクル・リーディングのポイント」は、恋愛・仕事・金運・人間関係・一日の運勢の質問内容別に意味を解説してあります。初心者さんはそのまま使ってワンポイント占いができます。
52例のサンプルリーディングも参考になるかと思います。定番のスプレッドであるホロスコープ、ケルト十字などから、著者オリジナルスプレッドも載っています。
少しリーディング例に偏りがありますが、「タロット占いは最終結果をそれほど重く見るものではなく、最も重視すべきは現在・現状のカードである」といった視点で書いてあるように、未来よりも現実を見ていくことの大切さも教えてくれています。
ちなみに、タロットの歴史、おまじない的な浄化の方法などは省かれています。
最初の頃は特に重宝する「いちばんやさしいタロット・リーディングの教科書」はまさに初心者に親切な解説本であり、辞書代わりのように手元に置いておきたい1冊です。
はじめてでもよくわかるタロット占い入門
「アルケミア・タロット 」で人気の森村あこさんが監修したはじめてでもよくわかる タロット占い入門。
私の友人や知人に一番人気なのが、この本です。
そろって「本当に、初心者のための本!」とよくいわれる本で、特に若い女性に支持されていますね。
すべての説明のページはカラーで、とにかく綺麗な本です。第一章に、タロットカードという物についてや、占うにあたっての姿勢などの事が、分かりやすく優しい文章で順を追って書かれています。
また、大アルカナの解説は、カード1枚ずつを見開き2ページで、小アルカナについてもカード1枚につき1ページを使用して、カードそのものに関する説明や意味、占い内容に応じての解釈などが分かりやすく書かれています。
特に初心者さんが占いに使いやすくなっていて、カードの説明と正位置・逆位置の説明、状況・運気、心理状態・アドバイス・恋愛・仕事・対人関係・お金その他と分けて説明が1ページにまとめて書いてあるので、占っている内容に合わせて見ることができます。まさに初心者に親切な解説本です。
リーディング時の参考書として、とても参考になるでしょう。
スプレッドは、基本的なものが中心ですが、初心者さんならこれで十分だと思います。
参考になるのは、巻末付録の「占い実況中継」でしょう。
実際の鑑定例を見ることができ、相手との話し方、占目の絞り方、リーディングの仕方など、参考になる「なるほど!」がいっぱいです。
普通の本だと、会話形式のものは少なく、全体のイメージとかもスルーされてることが多いので大いに参考になるでしょう。
どう占ったらいいのか分からないという方は、分厚い参考書を買うより、この本を見る方が分かりやすいと思います。
女性向けの要素が強い本ではありますが、このはじめてでもよくわかる タロット占い入門は最初の参考書として使いやすいことでしょう。
小アルカナも数札ではなく、すべて絵札。女子会で盛り上がるようなパーティースプレッドなども紹介されています。(なおヘキサグラムスプレッドは紹介されていません)
一般的に怖いと感じる死神・悪魔・塔なども美しいので、タロット占いで出た時のショックは和らぐでしょう。ただカードがライダーウェイト版に比べて若干大きく厚みがあること(78枚重ねるとあきらかにわかります)、滑りもあまり良くないこともあり、初心者さんには特にカット&シャッフルをする時にくっつきやすく少し扱いづらいかもしれません。
ラーニング・ザ・タロット―タロット・マスターになるための18のレッスン
上記の三冊はオールカラーで本当に読みやすく価格もお安いのですが、「本格的にタロットを独学で習得したいと決心している!」方、「読書が好きだから分厚い本でも大丈夫!」な方には、初心者さんからステップアップし上達した後も長く役にたつこと間違いなしの良書ラーニング・ザ・タロット―タロット・マスターになるための18のレッスンをぜひおすすめします。私が初心者の時に出会いたかった本です。
まったくの初心者さんでも、各章のレッスンを積んで行く事でタロットの基礎知識が身に付くようになっています。
この本はいきなりエクササイズから入ります。(~P160以降からカードの解説)タロットの意味を暗記するより、まずはタロットと向き合う「意味を覚えるより、まず考える」ということが根底にあって、日本では数少ないコンビネーションリーディングの基本も学べます。
結果、カードの意味を「覚える」というより「イメージしやすくなる」本になっており、一枚一枚のカードのイメージを膨らませたり、インスピレーションを鍛えるためのトレーニング法などから始まるわけです。
レッスンそのものは簡素ですが「日々の積み重ねが大切」なもので、物事を習得する真摯な姿勢が必要になってきます。なので、「今すぐタロット占いをしたい!」という初心者さんには正直、向いていないかもしれません。
大小アルカナの説明は、コートカードも全て2ページづつ(ペイジのみ1ページ半)の説明で、大アルカナと小アルカナの2〜10のカードには、反対の意味を持つカード、互いの意味を強めるカードと記述があります。
ただし、解釈ページに逆位置は省略されています。
一枚一枚のカードの意味する深い考察がなされていて、どのタロット本よりも説明文を読んでいくと自然と想像力をかきたてられます。スプレッドの位置で、このカードがなにを象徴してるのか? その点に奥行き感や深みを与えてくれる内容です。この本を開くと全てのカードを一貫性ある方向づけするヒントがたくさん散りばめられています。
いかなるタロットにおいても前向きな姿勢と解釈を提示し、読み手に対してタロットにネガティブなイメージを植え付けさせません。ソード10などは微笑ましいぐらいのポジティブさです。
またフールズ・ジャーニー(愚者の旅) 等の付録もなど、読み手を飽きさせない配慮もあり、タロットを楽しみたい人の手元に置きたい一冊になってます。
スプレッドはケルト十字のみですが、それもあらゆる角度から見た占い方を教えてくれます。
過度にオカルトに偏っていたり、作者独自の読み方やクセが強くなく、安心して手元に置ける本であることもおすすめできるポイントです。
タロットカードの作者の考え方がきちんと記載されており、決め付けを避けた豊かなリーディングへの道として正しいがゆえ、本気の取り組みが求められる本です。
しかし私は本書ほど穏やかかつ丁寧で、解釈の多様性に長けている本はないと思ってます。
この本でコツコツと独習していけば、スプレッドを見渡したときに、一枚一枚のカードのストーリーが重なり合って占い結果が短編小説のように構成されるようになり、独学で習得できることになるでしょう。
まさにタロット占いのバイブルです。
まとめ
最初はさらっと読んでおおまかにタロットについて知る、2回目以降は少しじっくり読んでみる(インプットする)。その後にアウトプット中心に実践してみると、圧倒的に意味が理解できるかと思います。
一通り占う手順がわかれば、とにかく実際にタロットカードを使い実占しましょう。最初は本を見ながらで構わないのです。まずは自分でカーを引いてみて解説を見る。その繰り返しでだんだんとリーディングが身に付いていくのですから。
さて、もう一度、今回の初心者さんにおすすめのタロット占い本を振り返ってみると
まったくはじめてタロットに触れる方、興味があるライトユーザーさんには
★まったくタロットを知らない初心者さん向け
★タロットのことは多少は知っている初心者さん向け
★リーディング時の逆位置についての説明が丁寧
この三冊の内から、選ばれると間違いないでしょう。
初心者さんだけど、本気で独学で習得したいという方には
ラーニング・ザ・タロット―タロット・マスターになるための18のレッスン
を迷わずにおすすめします。
この四冊をご紹介しました。 どの本を買おうかな…と迷っていらっしゃる初心者さんの参考になれば幸いです。
なお、初心者さんにおすすめのタロットカードも知りたい場合は、こちらも合わせてご覧くださいね。
星庵