独学でタロット占いを勉強したいけど、どの本がいいのか分からない…そんな初心者さんのためにレベル別におすすめする独学で勉強したい人の本選び2は、プロの占い師を目指す方、中級者へステップアップするためのリーディングを独学できるタロット本をまとめました。
まったくの初心者さんは前回の「おすすめレベル別タロット本! 初心者編」を参考にどうぞ
今回は初心者さん~中級者向け、初心者さんのタロット独学が、次のステップに進むの時に役立つ、タロットリーディングに特化した本の紹介します。解説本は色々出ていますが、やはり実際に占ってみると、リーディング(解釈の仕方)が難しく、そこでまた壁にぶつかってしまうのですが、その辺りに焦点を当てたおすすめ本です。これからプロ占い師になりたい方は、特に目を通しておいて損はないおすすめ本ばかりです。
タロット占いを独学で勉強したい人の本選び2
目次
もっと本格的に人を占う! 究極のタロット (コツがわかる本!)
オールカラーの「もっと本格的に人を占う! 究極のタロット (コツがわかる本!)
とりあげる事例はひとつの相談を追う形で連動していますので、章をまたいで読み進むこともできます。
占う際のテクニック中心の本で、実際に他者を占う段階になってきた初心者さんにおすすめの本です。
プロの占い師側の目線での内容で面白いですし、自分とは違う解釈の仕方が知ることができます。タロットリーディングの参考になるはずです。
基本(大アルカナ、キング、クイーン、ナイト、ペイジ、小アルカナの各スート別、見開きで一覧。カードの説明も、読み解くキーポイントをズバリ図解されていますので、読みやすいです)もちろん書かれていますが、初心者さんがタロットを切る時に意外と悩むような所などを丁寧に押さえられています。
何を思いながらシャッフルすればいいのか? 意外とここに悩みが出てくることも多いので、その辺りも上手に教えてくれます。
紹介されているスプレッドも多く、どの質問にはどのスプレッドで占うか? も参考になるでしょう。
初心者さんなら、専門的な分厚い本よりも、実際に占ってカードの意味を探る時は、やはりこの本のように見やすい構成で編集された本を手にとることが多いでしょうから、使い勝手がよいボリュームなのもおすすめポイントです。
プロの占い師としてどう占いを進めたらめたらよいか? 接客としての占いを教えてくれます。
最初に鑑定例(まず質問、スプレッド紹介から占い結果と解説例)をもってくるという流れで、「パターン」の掴み方として納得しやすいと思います。
カウンセリングの実践的なパターン、相談者へのモデルトークも参考になるでしょう。
各ページの下のほうにほんの数行で書かれている「ワンモアアドバイス」や「ここをおさえて」「+α」だけでも、読む価値があると思います。
また、誕生日のタロットカードを調べる方法、自作スプレットの作り方なども載っています。
これからプロの占い師になりたい方におすすめの本です。
すでにプロの方はブラッシュアップに、初心者さんは入門編から中級へとタロット独学をステップアップしていくことのできる、幅広く使える本です。
ただ、類書との最大の違いはスピリチュアル色が強い印象を受けるところでしょうか。スピリチュアルな生活のひとつのツールとしてのタロットである、ということが本全体から伝わってきました。
瞑想をする、浄化をする、自然界の目に見えない存在と交流する…そういうスピリチュアルなものにも興味がある方には、抵抗がないと思います。
また、スプレッドも多く紹介されているのですが、実際のやり方は載っていません。各スプレッドによって並べる順番は書いてありますが、カット後のカードから7枚目とか、上から順に置いていくとか、どう並べていったらよいのか初心者さんには判断がつき難いかもしれません。
もっと本格的にカードを読み解く! 神秘のタロット (コツがわかる本!)
「もっと本格的にカードを読み解く! 神秘のタロット (コツがわかる本!)
必要なカードの情報と、読み解くポイントが初心者さんに好評な本です。
本はオールカラーで、大アルカナは左右見開き、小アルカナは一ページで、カードのチェックポイントを解説し、キーワードを正逆それぞれ四つ提示した上でさらに「リーディングのコツはこれだ!」として恋愛・仕事・その他の三項目の正逆解釈を行っています。
カードの意味(キーワードと恋愛・仕事・その他を正・逆に分けて書かれている)とカード絵の解釈(意味するもの・示すもの・暗示するもの・象徴するもの…など)も書かれており、それに加えて「ワンモアアドバイス」では、このカードがこのポジションに出たらこんな意味がある、どんな時に出やすいカードである…ということまで書かれています。
「恋愛」の時はこう読む。「仕事」の時はこう読む。「それ以外」ではこう読むと、リーディングが非常にシンプルです。
また、コートカードを16人のプロファイルとして楽しみながら学ぶことができます。
その他にも「ポイント」や「ヒント!」「さらに!」もリーディングの参考になるでしょう。
カードを読む上での根本的な部分を説明されているので、上級者になっても学ぶところが大きいだろうと思います。初心者さんの場合でも、全てを最初から理解しようとしなくても、キーワードだけまとめてくれているので、そこを拾い読みしながら慣れていくことができます。
レイアウトが工夫されていて、初心者さんには初心者さんなりの、上級者には上級者なりの使い方ができるところもおすすめポイントです。
ただ、掲載されているスプレッド(展開方法)も、占い本では一番メジャーといえる「ヘキサグラムスプレッド」と「ケルト十字法スプレッド」は載ってません。
ですから、この本は、「カードの意味をパッと見知る・勉強する為の参考書」とし、占術・スプレッド(展開法)に関しては、そちらに重点を置いた別の本を参照する事をおすすめします。
その代わり各カードのワンオラクル占いや高度のコツをレッスンしてます。タイトルにあるように人を占う為の本と、カードをじっくり読み解く為の本、と割り切り二冊セットで活用することをおすすめします。
※相談者への対応の仕方や、基本的なカードへの接し方等は、最初に紹介したもっと「もっと本格的に人を占う! 究極のタロット (コツがわかる本!)
初めてのタロットカウンセリング 恋愛編
この「初めてのタロットカウンセリング 恋愛編
タロットの意味はある程度覚えてたが、うまくリーディングできないと悩んでいる初心者さんには絶対におすすめします。
リーディングには正解がないと言われつつ自由に読んでみても、いまいちピンとこない…これはタロットを独学で勉強しながら、占い始めた初期の頃に必ずぶつかる壁の一つです。
しかし、この本では、同じ質問に対して初心者さんと上級者のリーディング例を並べて解説してあり、初心者さんの「これはこうだからNG」とありがちなミス・リーディングについても、しっかりと指摘して説明してくれていますので、独学でタロット占いを勉強したい人は読んでおきたい一冊です。
もう少し詳しく書くと、1枚のカードに対し「原因」「結果」「対処法」…などに別けて、それぞれの意味が詳しく書かれています。
後半は実践的なリーディング例、相談者とプロの占い師の対話形式。
しかも初心者さんと上級者の2通りの例があるので、初心者さんが陥りやすいポイントが分かります。
タロットの意味を解説している本は多数ありますが、基本的な意味がスプレッドした位置でどのように転化していくのか? ここまで丁寧に分かりやすく解説した本はないと思います。
また、大アルカナのカード詳細説明ページにある、象意の図はとても見やすいですよ。視覚的に暗記できるので、ツールとしてすぐれていると感じました。
読後、少なくとも、依頼者に希望を持たせ過ぎない判断と言葉の使い方に、十分な配慮が必要だと改めて感じることでしょう。
※この本を基にした通信講座があります。
初めてのタロットカウンセリング―仕事・人間関係編
この「初めてのタロットカウンセリング―仕事・人間関係編
仕事や人間関係に特化した内容で、問題へのアクセスの仕方の具体例を、AさんとBさんの比較でわかりやすく解説されています。
ヒアリングやリーディングの仕方がよくわかります。
ただ、金運は初心者さんには読みにくいカード(カップやソードなど)も多いと思うので、そのあたりも配慮があれば更によかったと思います。
若干、「初めてのタロットカウンセリング 恋愛編
この一冊で本格的にできる!タロット占いの基本 コツがわかる本
この「この一冊で本格的にできる! タロット占いの基本 (コツがわかる本!)
初心者さん向けを意識しているのか、プロの入口感ぐらいになっているのは否めないものの、タロットを独学で勉強するとっかかりとしてはよいと思える情報が書かれています。
また、どの本でも解説されていなかった「捨て札」についての示唆が述べられているのも必見です。
ある程度カードの意味を理解しているレベルの初心者さんが、リーディング例の参考として活用するなら豊富なリーディング例と、カードの特性や関係をまとめたページがとても勉強になると思います。
カードの意味として列挙する書籍が多い中で、カードをよく見る・意味を自ら考えるようにする工夫もされています。これがタロットを独学する上で大切なことですから。
※各カードについての詳しい解説は、「もっと本格的にカードを読み解く! 神秘のタロット (コツがわかる本!)
ただ、第一章の「成功するタロット占いのコツ」は、初心者さんにはちょっとハードルが高いと思われるカバラの説明などが書かれているのが難点といえば難点かもしれません。
もちろんカバラは意識したほうがよいのですが、冒頭で紹介すると難解なイメージでページをめくる手が止まるのでは? という感じがしました。
実際、タロットに興味を持ったばかりの友人は、私の本棚からこの本を手に取って、パラッと見てすぐに本棚に戻しました。
クロススプレッド・二者択一・クロススプレッド・ヘキサグラムスプレッドなど、色々な占い方が紹介されていますが、代表的スプレッドの一つ、ケルト十字スプレッド、またワンオラクルは載っていません。
もっと本格的にスプレッドを極める! 魅惑のタロット (コツがわかる本!)
「もっと本格的にスプレッドを極める! 魅惑のタロット (コツがわかる本!)
タイトルに「スプレッドを極める」と書かれている通り、スプレッドの解釈に重点を置いた本です。
ギリシャ十字スプレッド・二者択一スプレッド・ヘキサグラムスプレッド・ケルト十字スプレッド・ホロスコープスプレッド・生命の木スプレッドの6つのスプレッド(展開法)第一章で「どのスプレッドがどんな占いに向いているのか」を解説、それ以降の章で、各スプレッドで「これこれこういう占いをした場合と結果についての解釈例」として、詳しく解釈方法が説明されています。
最後に簡単ですが人気のスプレッド「ラヴァーズスプレッド」「エンジェルスプレッド」「モダンメソッドスプレッド」も紹介されてます。
基本的に長文はなく、簡潔に図解を用いて解説されているので見やすいです。
ただ、スプレッド解釈に重点を置いてはいますが、展開前の占いを開始、シャッフルからカットなどに関する説明は半ページほど触れているだけなので、まったくの初心者さん向けではないかもしれません。
単に結果の良し悪しだけではなく、この選択肢ならこういうメリット、他方ならこういうメリット、と奥行きを持たせたリーディングのヒントが随所にあるので、よりタロット占いの視野が広がると思います。
相談者へのアドバイスの仕方も参考になります。
まとめ
どの本を選ぶにしても、間違いのないだろう初心者さん~中級者、プロを目指す初心者さんに役に立つ本を選んで、ご紹介してきました。
これらの本を使ったタロット独学方法の一つとして、まずサンプルリーディングを自分なりにリーディングしてから、モデルトークを見ることを意識してみてください。
具体的にいうと…
1.まずスプレッドの説明を読む
2.展開されたカードを眺めて自分なりのリーディングを組み立てる
3.それから初めて著者の解説を読んで答え合わせをする
という感じです。
数をこなしていくうちに、著者のセンスに同調してきて、著者視点を借りて読み取りができるようになっていくでしょう。まずプロの技術を真似しながら、その土台の上に、一人ひとり違うであろう自分のオリジナリティー、自分にとってのそれぞれのカードの意味する象徴を足していけばリーディングの技術は飛躍的に上がります。
知らないスプレッドでも大丈夫。実践をリーディングする事でそのスプレッドの流れも解るようになります。
なお、初心者さんにおすすめのタロットカードも知りたい場合は、こちらも合わせてご覧くださいね。
星庵