今回はタロット占いの中で最もシンプルなワンオラクルの的中率を上げるコツと、ワンオラクルのやり方、6つのポイントについて分かりやすく詳しく説明します。初心者さんに限らず、ワンオラクルは簡単で手軽、気軽に占うことができ、質問へのアドバイスを示してくれます。
スプレッドとはカードの展開方法です。詳しくはこちら
タロット占いには、様々なスプレッドがありますが、今回はワンオラクルのやり方とポイントにクローズアップして、当たるコツをまとめました。代表的なカードのスプレッドであるワンオラクルを一緒に学んでいきましょう。
占い好きの方だけでなく、多くの方がタロットカードの存在については知っているかと思います。神秘的な印象を受けるタロットカードに、少しの怖さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際、私がそうだったのですが、初めてタロットカードを手にしてからすぐに、実際に占うことができませんでした。しかし、それでも初心者なりにワンオラクルを何度か続けていると、面白くなってきたのです。
そこで気になるのが、カードの並べ方、つまりスプレッドですよね。まずこれが無ければ、タロットカードを使って占うことができません。しかし、タロットカード初心者さんには、いきなりたくさんのカードを使うスプレッドはハードルが高いのが現実…。
そこでおすすめなのがワンオラクルです。ワンオラクルは手軽に占いやすく、さらに手元にあるタロットカードとの関係も深まりますので、タロットカードを手元に迎えたばかりの方には、特におすすめなのです。
そこで今回はワンオラクルについてご紹介します。
当たるワンオラクルのやり方・方法
目次
ワンオラクルとは、質問を心に思い浮かべ、タロットカードの山の中から1枚だけを引いて、答えに導いてもらうリーディング方法です。
初心者の方に特におすすめしたい理由は、スプレッドのレイアウトの順番や、位置や意味を覚える必要がまったく無いからです。沢山のカードを使用したリーディングは、それだけ質問への答えを深く掘り下げることができますが、どうしてもレイアウトの順番や意味を覚えることが必要となってきます。
まだタロットカードを使い始めたばかりの初心者さんには、それが難解なことに思えてしまい、いつの間にかタロットカードから遠ざかってしまうことも少なくありません。せっかくタロットカードに興味を持って、手元にデッキを迎え入れたのに、それではもったいないですよね。
ワンオラクルで手軽に気軽に、タロットリーディングに慣れていき、少しずつそれぞれのカードの意味も覚えていくことをおすすめします。
併せて、タロット占いを独学で勉強したい初心者さんのためのシリーズも参考になさってくださいね。
挫折しない! タロット占いを独学で習得したい人におすすめの勉強方法 タロット入門1
ワンオラクルのリーディングの仕方
ワンオラクルに限らず、タロットリーディングにおいて最も大切なことは、直観力。インスピレーションですね。タロットカードのリーディングにおいて、使用するカードの枚数が少なければ少ないほど、自分の直感・インスピレーションを信じることが、とても重要になってきます。
タロットカードのリーディングというのは、簡単に言うと、展開されたカードの中に「物語を読むことができるかどうか」ということなので、枚数が少なければ少ないほど、カードから受け取るインスピレーションが大切になるのです。
ですから、ワンオラクルのリーディングの仕方とは、ズバリ、「自分の直感を信じて、1枚のカードの中に質問に対する物語を読み取る!」ということになります。一見難しそうにも感じますが、そんなことはありませんから大丈夫。あなた自身がそのカードを楽しめばいいのです。
タロットカードのリーディングは、カードそれぞれの基本的(伝統的)な意味こそあるものの、毎回決まった答えにはなりません。その時々で変わっていくものです。最低限のカードの意味は頭の片隅にありつつも、自分の直感で感じたものを読んでいくのが、その時の答えとしては一番よいのです。
どうですか? こう言われると、ぜひワンオラクルでリーディングしてみたくなってきませんか?
タロット占いでワンオラクルを行うときの6つのポイント
タロットカードリーディングのスプレッドの中でワンオラクルは初心者の方にもおすすめできる、初めやすいスプレッドとはいえ、もちろんいくつかのポイントはあります。ワンオラクルは、スプレッドの中で一番シンプルなリーディング方法ですが、タロットカードを通した神聖なリーディング法であることには、他のスプレッドと変わりはないのです。
ここでは、ワンオラクルでのリーディングポイント、当たる確率を上げるコツをご紹介します。
ポイント1:リーディングは直感重視
まず一番大切なのは、先にも述べた通り、自分の直感・インスピレーションを信じることです。タロットカード初心者さんであればあるほど、引いたカードの意味を調べてみたくなってしまいますが、あまり難しく考えることなく、タロットカードのそれぞれに描かれている絵柄や名前、数字から何か感じることがあるかどうか、まずは自分自身で感じてみて下さい。そうすることによって、感覚がどんどんと磨かれていきます。
その後で、カードの意味を本やネットで調べてみましょう。
三行で分かる! タロットカード全78枚の意味一覧
タロット占い 全78枚カードを徹底解説
タロットカードの中には「死神」や「悪魔」、「塔」など、一見すると怖いと感じるカードもあるかと思います。しかしそれは、死や悪魔そのものであるというよりも、何かしらのイメージです。本当に悪い意味ではないことを受け入れて、カードそれぞれへの先入観を失くしてください。
絵柄や名前から多くのイメージをして、「これだ!」というものが出てきたなら、それが今の答えということになります。
「なんだかどうもしっくりこないなぁ…」と感じた時に初めて、カードの意味を調べてみましょう。今回のリーディングは、そこに答えがあるかもしれないですし、そのキーワードや文章にサポートしてもらい、インスピレーションを広げるという場合もあるからです。
最初のうちは、正位置や逆位置を気にしてリーディングをしがちですが、それでも大丈夫です。カードを引くことに慣れて来た頃には、正位置、逆位置に振り回されず、更に深いワンオラクルリーディングができるようになりますよ。
カードの逆位置の解釈問題に深く述べた記事はこちら
ポイント2:質問ははっきり、しっかり決める
ワンオラクルで行うリーディングは、1枚のカードから読み解くというシンプルさから、色々な質問に対応することができ、その時々に応じて、自由に応用を利かせることが可能です。
しかし、ワンオラクルは遠い未来の質問はあまり得意なスプレッドではありません。これは、タロットカードにしてもそうなのですが、カード占いという占術自体(ト占といいます)が、あまり遠い未来を占うことに適していないからです。
では、どのような質問がワンオラクルのリーディングに向いているかというと、質問への答えがイエス・ノーであるものです。イエス・ノーどちらかのはっきりとした答えの出るものということは、質問自体もはっきりしたものである必要があります。そして、その日一日のことなど、できるだけ近い未来のことがよいでしょう。
例えば、「今日一日はどんな日になるか?」や「誘われたコンパに行くか?」などです。
迷う時は「コンパに行くか?」「行けばよい出会いがあるか?」など次々に質問を立てて、それぞれのものがイエス・ノーどちらであるかの質問をすると、答えのリーディングがしやすくなります。
毎日オラクルカードを引いて自然にタロットレッスンできる記事はこちら
ポイント3:タロットカードは友達! カードを信じる
何やら某サッカー漫画のセリフのようですが、「タロットカードは友達!」これは本当です。
タロットカードは物質的には紙でできた、無生物のただのカードであるのは確かなのですが、ずっと使用していくうちに、何でも相談できる友達のような、独特の信頼感に基づく、不思議な絆が自分との間に生まれます。
タロットカードが手元に来て間もなくは、そんなことは信じられないかもしれませんが、タロット占いをする方々はきっと、みなさんうなずける感覚かと思います。
そこで大切なのは、「タロットカードを信じる」ということです。カードが導いてくれる答えを信じることができなければ、せっかくのカードからのメッセージも、あなたの目の前から、どこかへと流れ去ってしまいます。そして、カードの答えを信じるということは、あなたの直感を信じること、あなた自身を信じることと同意です。
ですから、ワンオラクルリーディングが簡単でシンプルなスプレッドだからといって、片手間で行うようなことはしないようにしてくださいね。
いつでも、タロットカードに誠実に真剣に取り組んでください。あなたの真剣な気持ちに、タロットカードは必ず応えてくれますよ。
ポイント4:シャッフルはしっかりと行う
初心者さんは「シャッフルって、ただカードを混ぜるだけでしょ?」と思いがちですよね。しかし、タロットカードにおけるシャッフルとは、そんな軽いものではなく、質問に対する答えを導くための重要な過程となっています。
タロットカードは、シャッフルを数回繰り返すという動作を行うことで、タロットカードの中に神秘的な力が注入されるように、今風に例えるとプログラミングされています。その神秘的な力とは、タロットカードとあなたの絆にも関係しますが、それにより、占いの結果に影響するのです。
ですから、心を鎮めて、真剣にシャッフルするように心がけましょう。とはいえ、本来はこれといった決まりはなく、自分がやりやすいように、つまり、自分の気持ちをタロットカードに入れやすいようにシャッフルするのが一番です。
タロットカードを手にした最初のうちは、シャッフルの見本のようなものがあった方がわかりやすいかと思いますので、ここで簡単にシャッフルの仕方をご紹介します。
1)カードを全て裏面にして揃える。
2)先に決めていた質問をしっかりとタロットカードに問いかける。
※質問が曖昧だと、ワンオラクルリーディングで導き出される答えも曖昧になってしまうので、質問ははっきりと明確にとお伝えしたのはこのためです。
3)両手で時計回りに大きくタロットカードをぐるぐると、よく混ぜる。
※その際、何も考えずに無心で混ぜることがポイントです。色々と何かしらを考えて、どうしても雑念が入ってしまうという方は、目を閉じるとシャッフルに集中できるかもしれませんので、ぜひお試しください。
4)自分が良いと思うタイミングで、タロットカードを真ん中にまとめる。
5)シャッフル完了。
もっと詳しいシャッフル方法についてはこちら
ポイント5:どのカードを選ぶかは、あなた次第
シャッフルが完了したら、いよいよカードを選ぶわけですが、その選び方も、その日のあなたの直感に従います。選び方は色々とあります。
シャッフルしたカードの山を横一列や扇形に並べて、その中からピンと来るものを選んでも良いですし、シャッフルしてまとめた山の一番上や一番下をめくってもよいでしょう。ワンオラクルには、どのカードを選ぶかの決まりはないので、カードの選び方さえも自分の直感に従って自由にできるところもよいですね。
エネルギーを掌で感じやすい方は、手をかざして選んでみてもよいですし、ダウジングも面白いと思います。また、シャッフルしている最中に自然と飛び出すカードのことをジャンピングカードと言いますが、そのカードが気になるようであれば、そのカードをそのまま答えとして選んでもよいと思います。
直感で自由にタロットカードを楽しみましょう。
ポイント6:大アルカナだけで始めてみる
タロットカードは全部で78枚あり、その内訳は大アルカナ22枚、小アルカナ56枚に別れています。
この78枚と言うカードの枚数の多さが、リーディングを始めたばかりの方には「全部なんて扱えない…」とハードルが高く感じられることが多いのではと思います。
タロットカードでのリーディングが面倒になってはもったいないので、最初の頃は大アルカナだけの22枚を使用するリーディングをおすすめします。(本当に最初の頃の内だけですよ。なぜなら、タロットは78枚で一つの世界を表現しているからです)
扱う枚数が少なくなるというのも理由のうちですが、小アルカナより大アルカナの方がインパクトが強く、絵柄から色々とイメージがしやすいからです。
ワンオラクルでのリーディングは、1枚のカードからあなたの直感を頼りに、たくさんの意味を読み解く必要があります。ですから、色々なイメージが沸きやすい大アルカナのみで直観力を鍛える練習をして、徐々にタロットカードに慣れていくのもよいと思います。
慣れてきた頃に小アルカナも加えてリーディングをしていけば、さらに深いワンオラクルリーディングが出来るようになっていると思います。
恋愛をワンオラクルで占うときの注意点
どんなリーディングでも言えることですが、リーディングをする時には、ニュートラルな状態でいることがとても大切です。こうなったら良いな、この答えが出たら嫌だなという先入観を持っていると、タロットカードが見せてくれる導きを、良い方向に活かすことが難しくなってしまいます。
不思議なもので、私もタロット占いを始めた頃、「あのカードが出たらいやだな…」「怖いカードは出て欲しくないな…」と思いながらシャッフル後にカードを引くと、実際に出たりしたことを覚えています。まさに今の自分の状態を表しているわけです。
自分の恋愛をリーディングする時も、他の誰かの恋愛をリーディングする時にも、物事やカードへの先入観を失くし、カードから受け取るインスピレーションを大切にすることが大切です。
仕事をワンオラクルで占うときの注意点
恋愛をワンオラクルで占う時の注意点でもお伝えしましたが、リーディングをする時にニュートラルな状態でいることは、仕事に関するリーディングをする時にも大切です。
現在のあなたの顕在意識が良いと思うことが、潜在意識やこの先の人生において良いとは決して限らないのです。先入観を持たず、カードを開いた瞬間に感じる自分の感覚を信じてリーディングして下さいね。
まとめ
今回は、タロット占いのワンオラクルの的中率を上げるやり方と6つのポイントをまとめました。
タロットカードをわくわくとした気持ちで手元に迎えたのに、その枚数の多さに挫折してしまった人も少なくないと思います。全ての意味を覚えようとすると、そんなことはできないと思いがちです。
しかし、カードリーディングをする上で重要なことは、意味やスプレッドを覚えることではなく、自分の直観力を鍛えること、そして、その直感を信じることです。
あなたの手元に来たタロットカードは、そんなあなたと様々な問題を読み解く時を待っています。どうか楽しんでタロットカードとの時間を過ごしてくださいね。
その参考になれば幸いです。
「タロット占いは難しい」と感じた時に知っておきたい3つのポイント
星庵