独学でタロットリーディングが上達するコツと勉強法5つのポイント

独学タロット占いを勉強しているのにタロットリーディングが上達しない…ここではそういった方にタロットリーディングが上達するコツと勉強方法を5つのポイントに絞ってわかりやすく伝授します。タロット占いを独学で勉強している方のリーディング上達の参考になれば幸いです。

独学でタロットリーディングが上達するコツと勉強法5つのポイント

1.どうしてタロットリーディングが上達しないのか? その理由と問題点は?

まずタロットリーディングを上達するうえで、78枚のカードを丸暗記するだけでは限界があります。
タロットカードを購入したら、手順通りにシャッフルとカットをして、スプレッドを展開し、出たカードの意味を参照しますね。
初心者の内は間違っていません。なんといってもその方が確かで便利だからです。しかし質問をした内容の良し悪しの判断はついても、なぜ良いのか又はなぜ悪いのかがあいまいなままでなんとなく終わってしまう…これではコイントスと同じです。
この繰り返しでは、タロットカードを深く読む、つまりタロットリーディングすることができません。
なぜなら「意味を参照する」その時点で、カードからのメッセージを読みとることを放棄しているからです。

タロット占いは、他の占いと比べても特に感性と直感が大切です。

イマジネーションが必要な占いで、展開されたカードから物語を紡ぎだす感性が必要です。ですから自信がなくても、とにかくまずはあなた自身の感性でタロットをリーディングしてみましょう。
この段階に入り、実占を重ねていくと、本やネットで載っていなかった解釈が閃くことが増えていきます。これが的中率の向上につながります。

タロットリーディングには確かに一定の暗記は必要です。しかし最低限の暗記ができたら、占いの度に展開された意味を調べるのをやめて、自分の感性と直感でリーディングするようにしましょう。これだけで飛躍的にタロットリーディング力がつきます。

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タロットカードは自由な占い

タロットの起源は、古代エジプトや、古代ユダヤという説もありますが、確実なものは不明で、そもそもが観賞用だったのか、ゲーム用だったのか、占い用なのかも今となっては不明です。

占いとしてポピュラーになったのは19世紀なので、そう古い時代ではありません。

フランスのオカルト主義や秘教主義と関連付けられ、19世紀後半にタロットとカバラを結びつけた本が出版されたことにより、神秘性や魔術的要素がどんどん深まっていきました。

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タロットの詳しい歴史と魔術的側面について

タロットカードの起源には諸説があり、現在でもはっきりしたことはわかっていません。そんなタロットの歴史を追いながら、一番有力な説とその他の諸説、魔術的な側面をまとめて紹介します。タロット最古の記録は1400年代前半のイタリアとされていますが、1396年にフランス国王シャルル六世のためにカードが製作されるとの記述が当時の財務記録にあります。

それ以上にタロットが知られるようになったのは、1970年代から80年代にかけて、スピリチュアルの探求や、心理カウンセリングのツールとして使用する人が増加してからのお話で、「占い」という大きな歴史の中でいうのであれば、本当につい最近のことです。

しかも、占い師や研究家により、占い方法や解釈もさまざまで、「必ずこうでなくてはならない」という占い方が確立されていません。(ここがタロット占いの魅力でもあり、独学で勉強する上での挫折しやすい部分でもあります)

それを考えると、タロット占いは、「気負いなくできる、自由な占い」な敷居の低い占いなのです。

そして基本的に、タロット占いとは、「予言」ではなく「助言」です。

当然、リーディングも、「未来」を言い当てるのではなく、相談者の目標に対しての「アドバイス」になりますので、「死神」や「悪魔」、「」といった一般的に知られるカードのイメージで、必要以上に怖がる必要はありません。

結果に怖いカードが出たとしても、リーディングによって、回避する方法を導き出せば良いだけなの話なのです。タロット占いに不要な恐怖心や心配は無用です。

タロットカードには具体的な質問を

いくら占い方が確立されていないタロットカードとはいえ、占いの基本的ルールは適用されます。

たとえば、何度も同じ内容を占わない、質問は具体的に、常に前向きな言葉を選ぶなど。

特に質問方法は大切で、否定的であったり、自分自身の責任を回避するような質問の仕方をすると

「ちょっとは自分で考えたら?」

とか

「私(タロット占い)に判断丸投げしないでよ! 」

といった感じの答えしか、出してくれなくなったりします。

よく、占うにあたって

「○○くんと恋人になれますか? 」

というような質問をする人がいますが、これは典型的なダメな質問例です。

お友達に恋の相談をするとして、こういう聞き方はしませんよね?

おそらくは

「○○くんと恋人になるにはどうしたらいいかな? 私、何をしたらいいんだろう。何に気をつけたら振り向いてくれるかな」

と、こんな感じではないでしょうか?

誰だって、「なれますか?」と聞かれても「わからない」としか答えられません。

それはタロットカードだって同じです。

自分を占うときでなく、誰かを占うときは、なかなか具体的なことを聞き出せないかもしれませんが、占う側から言葉を導いてあげてください。

的確な質問をすれば、カードも的確なアドバイスをくれます。

そして的確なカードは、リーディングも格段にしやすくなります。

2.タロットカードと仲良くなりましょう

タロットリーディングを上達させるには、当然ながら、カードの意味を理解しなくてはなりません。

しかし、大アルカナ22枚、小アルカナ56枚、全部で78枚全ての意味を覚えるというのは、なかなか難しいお話です。

もちろん、タロットカードの解釈本を見ながら占う方法もありますが、それではどうしても、カード1枚ずつの、四角四面な硬い「解釈」になりがちです。

まずは、カードとリーディングに慣れるために、大アルカナ22枚のみを使い、直観力だけで占ってみましょう。

大アルカナは、小アルカナに比べると意味合いが大きいぶん、絵柄的にもわかりやすいので、潜在意識やインスピレーションを高めやすくなります。

心を開いて、そのカードをよく見つめ、描かれている中から、一番気になった部分や、心が惹きつけられた部分、ものをピックアップし、質問と照らし合わせて意味を導き出してみてください。

初めは上手にリーディングできないかもしれませんが、数をこなすうちに、それぞれのカードの理解が深まっていくので、解釈本に書いてある一般的な意味だけでなく、あなた独自の意味を見出すことができるようになります。

タロットカードと仲良くなることで、タロット自体も、あなたの解釈に合わせたカードを示してくれるようになるので、自然とリーディング力も上がっていくでしょう。

大アルカナで慣れてきたら、小アルカナも混ぜて、同じように仲良くなってあげてください。

3.過去、現在、未来のどこに注目するべき?

あなたはタロットで占うとき、過去、現在、未来のうち、どこを中心にリーディングしますか?

「質問の答えなんだから、当然、未来や結論でしょ! 」

なるほど、確かにそれも間違いではありません。

ただそれは、あくまでも「相談者」、「占ってもらう人」、「カードに答えを求めている」の考え方です。

あなたが、「占者(占いをする人)」であるならば、ぜひ注目してもらいたいのが、「現在」や「現状」のカードです。

ほとんどのタロットのスプレッドでは、「過去」、「現在」、「未来」を見て、リーディングをおこないます。

物事の事象と同じで、

・ 過去=原因
・ 現在=過程
・ 未来=結果

と考えるとわかりやすいかもしれません。

質問者には、占いたいことの「原因」があり、「結果」を求めています。

そしてその「過程」が、「原因」と「結果」を結びつけているのです。

当然、「過去(原因)」は誰にも変えられません。

ですが、タロットが占うのは確定された未来ではなく、未来へのアドバイスですから、「未来(結果)」は、「現在(過程)」によって変えられます。

…と、いうことは?

「未来」や「結論」の位置に悪いカードが出てしまっていたとしても、相談者が存在しているのは「現在(過程)」なので、「現在」のカードをよく見れば、回避するヒントがどこかに隠れているのです。

もちろん、「未来」が良いカードであった場合も同じで、カードが示す「良き未来」に向かうために必要なヒントを、「現在」のカードが教えてくれています。

したがって、「現在」のカードを中心に見ていくと、「過去」から「現在」への流れ、そしてその「未来」へという形で、圧倒的にリーディングしやすくなります。

4.逆位置のカードのリーディング

タロット占いでは「正位置」と「逆位置」で、カードの意味が変わります。(一部タロットや、占者によって、逆位置を採用しない場合もあります。)

「逆位置」というのは、占う際にタロットカードの絵が逆さまに展開されることです。

タロット占いのリーディングで、つまずく原因の1つが、この逆位置ではないでしょうか?

逆位置の考え方には、通常2つのパターンがあります。

1.正位置の意味が失われる

意味が失われるという言い回しだと、少々わかりにくいですが、「正位置になるために、何かが足りていない(失われている)」という考え方をすると、わかりやすいかもしれません。

2.正位置の意味が反転する

これは単純に反対の意味ともいえますが、ものごとの『プラスの面とマイナスの面』という考え方がわかりやすいかもしれません。

どちらの場合も、大前提となるのは、正位置が自然な状態だということ。

正位置の意味を中心として、多くても少なくても、大きくても小さくても、自然な状態ではないので、逆位置となります。

あなたが相談者へのアドバイスを導く際に、カードが出たポジション、他のカードとの関連性を考え、より正位置の意味に近づけるためにはどうしたらよいか、1と2、どちらがより当てはまるか、あなた自身「これだ! 」と思える判断すれば良いのです。

0:愚者」のカードを例にしてみましょう。

0:愚者」は、一般的な正位置の意味だと、

「自由な行い」 「独創性」 「我が道を行く」 「人の目を気にしない」 「天才」
となります。

では、逆位置の場合はどうでしょう。

1の場合、「愚者」として何かが失われていると考えるのですから、

「人の目ばかり気にせず、もっとあなたらしく、自由な発想でやってみるといいんじゃない? 」

というようなリーディングができます。

2の場合で考えると、意味が反転されるのですが、ここで気をつけなければならないのは、国語ではないということ。

自由の反対だから、統制や束縛と考え、

「人を束縛したり、管理したがるのはよくないよ」

という読み方も、決して間違いではありませんが、反対語ばかりに囚われてしまうと、相談内容によっては、うまくリーディングできなくなります。

愚者」のカードにおいて、自由や独創性というプラス面には、孤独や理解されにくいというマイナス面があるので、「孤立」、「愚かな行い」、「軽率な行為」という考え方もできるのです。

そうすると、

「あなたの行動は、周りから軽率だと思われているみたい。人目を気にしないのは悪いことではないけど、このままでは孤立してしまうかも? 」

のように解釈することもできます。

ちなみに、ごくまれにではありますが、すべてのカードや、ほとんどのカードが逆位置で出る場合があります。

そんなときは、逆位置を正位置に、正位置を逆位置としてリーディングしてみるのも、ちょっとしたコツです。

リーディングの具体例

例題として、一番簡単な「スリーカードスプレッド」の結果をリーディングしてみましょう。

以下のような場合、あなたはどうリーディングしますか?

例題の質問:私は職場の○○さんが気になっています。今後、○○さんへの片思いは成就しますか?

  

過去のカード:「世界」 正位置
現在のカード:「正義」 逆位置
未来のカード:「恋人」 正位置

これだけ見ると、タロット占いをやり始めたばかりの人、リーディングに慣れていない人の場合、未来に「恋人」が出た時点で、「大丈夫、この恋は成就します」と言ってしまいがちです。

しかし、先にも書いたとおり、過去があり、現在という過程があるからこそ、未来があるので、そのままではいつまでも片思いのまま、いつか「恋人」になれると思いながら、待ち続ける日々になってしまうかもしれません。

そして、「占いなんて当たらなかった! 」となる可能性が高いでしょう。

では、どのようにリーディングをすれば、相談者にアドバイスとして伝わるでしょう。

・過去のカード 「世界」 正位置
もともと、○○さんとは良い信頼関係性を築けているようです。

出会った頃か、つい最近までは、良い友人や仲間という感じだったのではないですか?

好きだと気づいてからも進展しなかった、というよりは、関係性を考えて、進展を望まなかったのかもしれませんね。

・現在のカード 「正義」 逆位置
でも、それではダメだと感じているようですね。

何かを得るためには行動をしなければならないと、気づいているのではないですか?

もっと自分の気持ちに素直になって、決断と行動をするべきときに来ているようです。

・未来のカード 「恋人」 正位置
恋人のカードが出たからといって、受身になって、相手任せにしていては成就するものも、成就できなくなってしまいます。

恋愛は、お互いの気持ちが対等に寄り添うことで、はじめて成立するものです。

それまでには、いくつもの選択枝があり、足がすくむこともあるかもしれませんが、恐れずに歩み寄る心と、そのための努力を忘れないでください。

あなたの勇気が相手にも勇気を与え、その相乗効果で、一歩ずつでも確実に2人の距離は縮まっていくでしょう。

という感じでいかがでしょうか?

カードが出したヒントを元に、相談者さんの「過去から未来への物語を紡ぐ」感覚でリーディングをすると、自分の中でも意味が散らかることなく、タロットからのアドバイスを、伝えることができるようになります。

※これはあくまでも、ある程度の筋道を立ててリーディングすると、相手に伝わりやすいはずだという参考例です。実際には、相談者さんの年齢や状況も考慮しますので、このカードがこの配列で出たからといって、必ず上記のようにリーディングするとは限りません。

5.とにかく数をこなしましょう

ここまで、いろいろとお伝えしてきましたが、結局、リーディングを上達させるには、なんといっても数をこなすのが一番です。

どれだけの本を読んでも、占いの学校へ通っても、実践がなければリーディングのコツや、自分が占いやすいスプレッドはわかりません。このあたりは語学の勉強に通じるものがあり、とにかく実践しながら学ぶのが、タロット占いを独学で習得する一番の近道になります。

同じ恋の悩みでも、相談内容は、人それぞれなのですから当然です。

何度も言いますが、タロットカードの解釈、タロット占いに正解はありません。

ここに書かれている内容も、参考にしていただけると嬉しいですが、絶対的な正解ではないのです。

たくさんの人を占って、あなたなりのタロット哲学、スプレッド、リーディング方法を見つけてみてください。

まとめ

独学タロット占いを勉強しているのにタロットリーディングが上達しない…ここではそういった方にタロットリーディングが上達するコツと勉強方法を5つのポイントに絞ってわかりやすくまとめてきましたがいかがだったでしょうか。

タロットリーディングするにあたって、絶対に忘れてはならないのは、占いはこれからの未来に対する「気付き」のきっかけであるということ。

結果に関わらず、占者は、相談者を怯えさせたり、悲観させるべきではありません。

あなたのリーディングで、相談者の未来がより良いものになるように、導きとなる言葉を紡いでいけたらステキですね。

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星庵

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