タロット占いの独学、習得に挫折し「タロット占いは難しい」と感じた時に知っておきたい3つのポイントをまとめました。タロット占いを独学で習得する上で最も大切なコツを知って、引き出しにしまったタロットがある方、ぜひこの機会にもう一度チャレンジして欲しいと思います。
タロット占いは敷居が低く自由度が高い
目次
「タロット占いに興味があって、カードも持っているし、本も何冊か持っているんですが、全然占えなくって…」というお話を伺うことがあります。
今はいろんな書籍も出ていますし、書店でもタロットカードをセットにした物も見かけます。「タロットカード」といっても神秘的な図柄から、アート性が強いもの、可愛い雰囲気のカードまで様々ですよね。78枚全部そろったデッキからはじめてもいいですし、22枚の大アルカナだけのデッキも選べます。
そういったことからタロット占いは敷居が低く自由度が高く、とてもはじめやすい占法だいえます。
ただ敷居が低く自由度が高いがゆえ、いざ本を見ながら占おうとしてみても、どう解釈していいのか迷ってしまう。
カード(特に小アルカナ)の意味がなかなか覚えられない。
そのうち面倒になって遠ざかってしまう…。
タロット占いを独学で習得するのに挫折した人のお話はこんな感じです。
私の経験から得た、タロット占いを独学で上達する上で最も大切なコツを今回は3つのポイントに絞ってお伝えします。
タロット独学で最も大切な3つのポイント
簡単に結論から述べると
1.考えるな、感じろ
2.自分の感覚を信じる
3.毎日カードを引き続ける
の3つのポイントにつきます。
なぜタロット占いの独学が挫折するのか? というところから、最短でタロット占いを習得できるようにまとめた詳しい記事はこちらから
挫折しない! タロット占いを独学で習得したい人におすすめの勉強方法 タロット入門1
1.考えるな、感じろ
ブルース・リーの映画で出てくる有名なセリフ「 Don’t think ! Feel」。本来、空手の極意で、「ごちゃごちゃ考えていないで、感じ取れ!」という意味ですが、これはタロット占いにも通じるものがあります。
私は趣味で西洋占術(西洋占星術・タロット・数秘術・手相)を研究していて、もとから読書も好きです。
ですから、日本で出版されているほとんどの西洋占術の本は購入しています。
その経験上いえることは、同じテーマについて書かれた本を読み比べると、多くの場合は共通項が必ず見つかります。どの本にも共通して書いてあることは、重要なポイントだと考えて間違いありません。つまり「核心」です。他の部分については、著者によって解釈や理解にばらつきがあるということです。
しかし、タロットの本は特殊で、真剣に読めば読むほど「あれ?」「ん?」となるのです。
カードの切り方から始まり、並べ方(スプレッド・展開法)、逆位置を採用するかどうか…等々、タロットの基本ルール自体が著者によってかなり違うのです。
強いていえば定番の「スリーカード」や「ケルト十字法」スプレッドはほとんどの本に載っているのですが、カードを置いていく順番が違ったり、それぞれの位置に対応する意味が違ったりしますし、また、カード一枚一枚の解釈も、大まかな意味は同じでも、真逆の意味が入っていることもあり、これらが混乱を引き起こすわけです。
では、いったい何が正しいのでしょう?
結論からいうと、自分がしっくりとくれば何でもいいんだという境地にたどり着きます。
これだけ色々な人が全然違うことを書いているということは、タロットの世界には正解も間違いもないということなのでしょう。間違った解釈というのがあるわけではなく、その場に必要なカードが出るようになっているのだと思います。
タロット占いは「ト占」なのですから。ちなみに「ト占」とは、一見偶然と思えるものごとの並びの中から天の意志を読み取る占術のことです。
ですから一番大切なのは、その場に出たそれぞれのカードの意味を考えて論理的に構成するのではなく、タロットからニュアンスを感じとること。実際に、タロットカードをよく知らないのに、タロットの絵柄を眺めただけでそのカード本来の意味を言い当てる方もいらっしゃいます。
タロットカードを、頭ではなく心(または感覚)で受け取ること。これが最も大切なことです。
2.自分の感覚を信じる
カードから受け取るということは、どのデッキを使っているかが重要になってきます。
そういう意味で、最初のカード選びはとても大事です。
なぜなのか? 詳しくはこちら
私はタロット占いを独学で習得してみたいという友人知人には、やはりライダー・ウェイト版をおすすめしています。
小アルカナにもすべて人が描かれていて(絵札といいます)、イメージが読みやすいからです。
時間があれば集まって一緒にタロット占いをテーマにしたお茶会みたいなものをしたりするわけですが、しかし、それでも挫折する人がでてきます。聞けば「なんとなく合わない」というのです。
それで、ある時、私はその友人が猫を数匹飼っている猫好きなことから「ホワイトキャッツ・タロット 日本語オリジナルマニュアル付き」を誕生日に送りました。
絵柄はこんな感じです。
ほぼライダー・ウェイト版の絵柄なのですが、人物の代わりに白い猫が描かれている可愛らしいデッキです。ソード10のカードでは、ちゃっかり白猫がソードを避けていたりします。
友人はとても喜んでくれました。私としては「タロット占いに使わなくても、小物雑貨のコレクションなりとして喜んでくれたら…」ぐらいの気持ちだったのですが、それからその友人のリーディングは自信に満ちた言葉使いになったのです。
聞けば「可愛くって毎日カードを見ている内に、またタロット占いしてみようかなって…実際に占ってみたら楽しくて、カードが伝えたいことを自然と感じることができるようになった。急にカード一枚一枚の意味、前後の意味がつながるようになった」というのです。
この例から分かるとおり、もし定番のライダー・ウェイト版が合わなければ、デッキを変えてしまうことも一つの手です。
自分の心がいいと思うタロット・デッキを使うことが大切です。
できれば、直接見て選べるとよいですね。
そして、そのデッキを信頼し、自分の感じとった解釈に自信を持ち信じること。
どんなカードが出るか、出たカードの顔色を伺って「びくびく」「おどおど」していると、カードも本音で話をしてくれない、親密になるどころか、お互いがいつまでもお客さん状態になってしまう…そんな気がします。
3.毎日カードを引き続ける
カードと信頼関係を築くことは、とても大切です。
もしあなたが本当にお気に入りタロットのデッキを手に入れることができたら、誰に言われなくても毎日カードを引きたくなっていると思います。
例えば、タロットカードと信頼関係を築く方法として、私は毎朝、その日1日を思いながら3枚引きます。
「Body(身体感覚)」私がその日感じる感情。
「Mind(知性・精神)」自分が考えること。
「Sprit(霊性)」アドバイス
以上の3枚です。
出たカードと、自分の解釈を簡単にノートに書き留めます。
一日が終わったら、その日を振り返りながらカードと答え合わせをします。
そうすると「このカードは、こういう意味だったんだ」と気づくことがあります。
これを繰り返していくうちに、それぞれのカードの意味が表面的な理解からどんどん立体的な奥行きを持ち始めてきます。
朝時間がなければワン・オラクル(1枚引き)でもいいでしょう。
とにかく毎日タロットカードに接することです。
人は、会う回数が多ければ多いほど相手に親しみを抱くと言いますね。
それはタロットカードにも当てはまります。
お互いがコミュニケーションを取り続けているうちに、相手のことがわかってきて、だんだん誤解や勘違い、早とちりが少なくなり、さらに理解が深まり親近感を感じます。
まとめ
タロット占いの面白さの一端は、「当たる」「当たらない」という二元論を超えて、自分自身の直感が研ぎ澄まされていく感覚にあるのではないかと思います。一度でもその感覚を味わうことができたら、もうタロット占いの虜になってしまうのです。
電話を通じて遠くにいる人と会話ができるように、タロットカードを通じて自分自身(あるいはハイヤーセルフと呼ばれたりする存在)とコミュニケーションがとることができる…素晴らしいことだと思いませんか?
もしあなたのタロットカードが引き出しにしまったままになっていたら、ぜひもう一度手に取って欲しいと思います。
星庵